2007年7月20日金曜日

エルメスの特徴

エルメスのイメージを女性に問えば、今では「バーキン!」との返答がトップかもしれませんね。TVや雑誌を見ていても芸能人の所持率はかなり高いように思います。バーキンの名の由来は、女優で歌手のジェームス・バーキンが特注したことから、というのは基礎知識!バーキン以前、エルメスで最も有名だったのは「ケリー」ですが、モナコ王妃のグレース・ケリーの愛用品というのも同じく有名な逸話ですね。

最近人気を博したドラマ「電車男」で、ある種のPR効果を得た(?)エルメスですが、その後、男性から女性へのプレゼント用の購入率が上がったのでしょうか(^.^)

エルメスのオフィシャルサイトを見ると、超がつく有名ブランドにしてはかなりラフな印象を受けます。馬蹄をモチーフにしたアクセサリーやスカーフ、メンズ商品、などハンドバック以外の商品もかなり多く販売されていることが判ります。いかにもフランスらしい雰囲気を意識してサイトを作成しているのかもしれませんけどね。

銀座に2001年6月、エルメスの店舗がオープンしたのはまだ記憶に新しいでしょう。施工時には、前面をエルメスのテーマカラーであるオレンジと、茶色のリボンでコーティングされいかにもプレゼントの箱のごとく敷地を囲っていました。その「遊びゴコロ」はエスプリが効いているといっても過言ではないでしょう。オープン時は、かなりメディアで取り上げられていました。地上十一階、地下3階の構造で、インテリアデザイナーは関西国際空港をデザインした人です。

エルメスの店舗は世界にもパリ、ニューヨーク、日本。なんと三店舗しかないのです。ブランド大好き日本人のためだけに大事な三店舗目をチョイスしたわけではありません。エルメスは日本の「伝統文化を大切にする心」に深く共感を受けたのです。「人間国宝」という言葉があるほど、日本は今でも伝統文化が継承されています。職人さんの堅気精神が、マエストロと近いものに感じたのではないでしょうか。

エルメス社は馬具工房として創業しましたが、現在でも、馬具工房に由来するデュックとタイガーがロゴに描かれています。デュックは四輪馬車で、タイガーは従者のことを指しています。主人が描かれていないのは「エルメスは最高の品質の馬車を用意しますが、それを御すのはお客様ご自身です」という意味が込められている為だそうですよ。

エルメスの歴史

エルメスはそもそも、1837年、ティエリ・エルメスが馬具工房として開業しました。仕上がりの完成さやサービスの良さが好評となり、貴族御用達となり1839年高級馬具工房として創業しました。ナポレオン3世やロシア皇帝なども顧客として顧客だったそうですよ。

しかし、自動車の発展による馬車の衰退を予見し、ティエリの孫にあたる3代目のエミール・モーリス・エルメスが事業の多角化に着手し、鞄や財布などの皮革製品を事業の中核に置き、それが大成功したのです。

20世紀初頭の大量生産の流れには乗らず職人的製法を貫いて製造した革製バックは、クライアントらが希少価値を見出すに十分な主力商品となりました。

また、縫い目を敢えて表に出す斬新なデザインは当時の女性達の目を釘付けにしました。そして、アクセサリー、オートクチュール、ジュエリー、時計と商品を展開していったのです。銀座店のように時代の先端をゆく面と、職人技を死守する面、この2つが共存するからこそ現代のエルメスが存在するではないでしょうか。

ところで、エルメス社が初めて作った社史は 日本の漫画家竹宮恵子さんに依頼して制作した漫画形式のものだそうです。

現在は、ジャン=ポール・ゴルチエがデザイナーに就任し、伝統に配慮しつつ、オレンジ・黒を中心とした鋭角的でかつブランドの風格を意識したデザインを発表しています。